こんにちは。埼玉県上尾市にある歯医者「とも歯科 矯正歯科クリニック」です。
インビザラインは、透明なマウスピース型の矯正装置です。取り外しでき、周囲に矯正中であることを知られずに治療を続けられます。メリットの多い治療ですが、値段はどのくらいなのでしょうか。
今回は、インビザラインの値段について詳しく解説します。追加費用や値段が高くなるケースについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
インビザラインの値段
インビザラインの値段は70万~120万円ほどが一般的ですが、矯正する範囲や種類によって異なります。
全体矯正は奥歯を含む歯列全体を整える治療で、複雑な歯の移動にも対応できます。費用の目安は60万~100万円程度です。
一方、部分矯正では、前歯などの気になる部分だけを矯正します。部分矯正の費用の目安は20万~60万円程度です。
また、インビザラインにはいくつもの種類があり、それぞれ値段が異なります。例えば、インビザライン Goは前歯の部分矯正に特化しており、短期間で治療を終えることができます。費用の目安は30万~50万円程度です。
軽度な歯並びの乱れなら、さらに値段を抑えられます。インビザライン・エクスプレスは最大7枚のマウスピースで、前歯の矯正を短期間で行います。費用は20万~40万円ほどです。
インビザライン・ライトは最大14枚のマウスピースを使用し、軽度の不正歯列を矯正します。費用の目安は40万~80万円程度です。
インビザラインには保険が適用されないため、値段は個人差が大きいです。追加費用が発生するかどうか、値段が高くなるケースに該当するかどうかによっても変動します。
インビザラインに追加費用はある?
インビザラインでは、矯正前の診断費や治療費、矯正後のメンテナンス費用といった追加費用が発生することがあります。
矯正前の検査と診断
インビザラインによる矯正を始める前には、検査と診断が必要です。一般的には初診時に問診と視診が行われ、口腔内の状態が確認されます。
その後、レントゲン撮影が行われます。通常のレントゲンのほかに、顎全体を撮影するパノラマレントゲンなどが用いられます。さらに、歯型を取るために口腔内スキャナーを使用します。
これらの検査結果をもとに、歯科医師が診断と治療計画を立てます。インビザラインでは専用のソフトウェアを使用して治療のシミュレーションを行った上で治療計画を立てます。
検査や診断、治療計画立案にかかる費用は、1万~6万5,000円程度です。
矯正前の虫歯の治療
虫歯の治療にかかる費用はインビザラインの費用には含まれませんが、虫歯治療は矯正開始前に終わらせるのが望ましいです。虫歯を放置したまま矯正治療を進めると症状が悪化し、矯正治療の中断や治療計画の見直しの必要が生じることがあるためです。
初期の虫歯の場合、治療費は1本あたり5,000~1万5,000円程度でしょう。中程度の虫歯になると、詰め物をしたり被せ物をしたりします。この場合、インレーやクラウンの素材によって費用が異なります。
一般的には2万~4万円ほどに収まりますが、セラミックなどの高価な材料を使用すると、インレーで4万~8万円、クラウンで8万~18万円ほどかかります。
矯正前の歯周病の治療
歯周病は歯を支える骨や歯肉に影響を与えます。悪化すると矯正治療にも悪影響が出るほか、インビザラインによって歯周病が悪化する可能性があります。そのため、歯周病の治療は矯正治療よりも優先されます。
歯周病の初期段階では、歯石除去やブラッシング指導などを行います。歯周病が進行している場合は、歯肉の炎症を抑える薬を使った治療や歯肉を切開して歯根の汚れを除去する治療などが必要になることがあります。保険が適用される場合の相場は3,000円~2万円程度です。
親知らずの抜歯
インビザラインを始める前に親知らずの状態を確認し、必要であれば抜歯をします。親知らずの抜歯は、位置や生え方によって難易度が異なります。
通常の抜歯であれば30分から1時間程度で終わります。親知らずが骨の中に埋まっている場合や複雑な角度で生えている場合はより高度な技術が必要なため、手術時間も長くなります。費用は5,000円~3万円程度です。
保定装置の装着
矯正治療を終えた後、歯は元の位置に戻ろうとします。このことを後戻りといいます。保定装置の装着は、後戻りを防ぎ矯正によって整えられた歯並びを安定させるために欠かせません。
保定装置の装着期間は人によって異なりますが、一般的には矯正治療に費やした期間と同程度の装着期間が推奨されています。費用の目安は2万~6万円程度です。
定期的なメンテナンス
インビザラインによる矯正が終了した後、定期的なメンテナンスによって矯正の効果を長期的に保てます。定期検診は3〜6か月に1回程度の頻度で行われ、歯や歯肉の状態、咬み合わせなどをチェックします。
また、歯科医師や歯科衛生士が特殊な器具を使用して歯の汚れや着色を除去する専門的なクリーニングも行います。メンテナンスの費用は通院1回あたり3,000~5,000円程度です。
インビザラインの値段や費用が高くなるケース
インビザラインの値段や費用が高くなるケースを確認しましょう。
治療期間が延びた
インビザライン矯正では、治療開始時に歯科医師が詳細な治療計画を立て、それに基づいてアライナーが作られます。費用の見積もりは治療計画に基づいて算出されます。
しかし、実際に治療を進める中で期間が延長されることがあります。例えば、歯が想定していたよりも動きにくかった場合などです。治療が延長されれば追加のアライナーが必要になり、費用が増加します。
また、アライナーの装着時間が不十分な場合も治療期間の延長につながります。インビザラインは1日20〜22時間の装着が推奨されています。この時間を守れないと歯の移動が計画通りに進まず、治療期間の延長につながります。
アライナーを紛失・破損した
インビザラインでは1~2週間ごとに新しいアライナーに交換していきます。アライナーを紛失したり破損したりすると、新たなアライナーを作製する必要があり、追加の費用が発生します。再作製には時間がかかるため、治療の遅れが生じます。
アライナーの紛失・破損が起きるケースとしては、例えば、食事の際にアライナーを外してナプキンに包んだまま忘れる、うっかり踏んでしまうなどがあります。また、不適切な方法でアライナーを洗浄したり、管理したりして変形・破損が起こることもあります。
インビザラインの値段を安く抑える方法
インビザラインの値段を安く抑える方法を確認しましょう。
アライナーをしっかり装着する
インビザラインの値段を安く抑えるには、治療期間を延長させないことが重要です。そのためには、アライナーを決められた通りに装着する必要があります。装着時間が不足すると、追加のアライナーが必要になったり診察回数が増えたりして費用が増えます。
部分矯正を選択する
部分矯正を選択することで費用を抑えられます。
ただし、部分矯正では口腔全体のバランスを考慮した治療は難しいため、期待する結果が得られるかどうかを担当医とよく相談することが大切です。
費用の高い都心部を避ける
都心部の医院は家賃や人件費などの経費が高く、それが治療費に反映される傾向にあります。交通の便が良好な郊外の医院を選ぶことで、質の高い治療を都心の医院よりも安い価格で受けられる可能性があります。
医療費控除を活用する
医療費控除は、生計を同一にする家族全体の年間の医療費が10万円を超える場合に受けられる所得税の還付制度です。医療費を支払った年の総所得金額が200万円未満の方は、総所得の5%を超えた場合に控除の対象になります。
医療費控除を活用することで治療費の負担を軽減できます。条件に当てはまるかどうかを確認しておきましょう。
まとめ
インビザラインはアライナーを自分で交換しながら治療を進めていきます。値段は使用するアライナーの数によって変わります。
全体矯正は部分矯正より歯を大きく動かすため、それだけ多くのアライナーを使用し、値段も高くなります。また、治療期間が長くなると必要なアライナーが増えるため、値段が上がります。
インビザラインの値段を安く抑えるには、矯正期間が長引かないように装着時間をしっかり守ることが大切です。定期検診を受けて治療が予定通りに進んでいるかを確認し、心配なことがあれば歯科医師に相談しましょう。
インビザラインを検討されている方は、埼玉県上尾市にある歯医者「とも歯科 矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、痛みを癒すだけでなく生活の質を向上できる歯科治療を目指して診療を行っています。小児矯正・小児歯科や成人矯正、虫歯・歯周病治療、ホワイトニングなどさまざまな治療を行っています。