歯のコラム

乳児の口腔ケア!はじめる時期や方法を解説!

こんにちは。埼玉県上尾市にある歯医者「とも歯科 矯正歯科クリニック」です。

乳児の歯

子どもの健康な歯の発育は、乳児期からの適切な口腔ケアが鍵となります。「乳児の口腔ケアはいつから?」「どのように口腔ケアをすればいいの?」とお悩みの保護者の方もいるでしょう。

この記事では、乳歯が生え始める時期やそのサイン、そして効果的なケアの方法について詳しく解説します。子どもの口腔ケアをしっかり行い、健康な歯の発育をサポートしましょう。

乳歯が生え始める時期

乳歯が生え始める時期イメージ

乳歯が生え始める時期は、一般的には生後6ヶ月頃からです。

しかし、個人差が大きく、早い場合は生後4ヶ月頃から、遅い場合は1歳を過ぎてから生え始めることもあります。下の前歯(下顎中切歯)がはじめに生え始め、そのあとに上の前歯(上顎中切歯)が生えることが多いです。

以下に、乳歯が生え始める時期をまとめました。

  • 生後6〜10ヶ月:下の前歯(乳中切歯)
  • 生後8〜12ヶ月:上の前歯(乳中切歯)
  • 生後9〜13ヶ月:上の前歯の横(乳側切歯)
  • 生後10〜16ヶ月:下の前歯の横(乳側切歯)
  • 生後13〜19ヶ月:第一乳臼歯
  • 生後16〜23ヶ月:乳犬歯(糸切り歯)
  • 生後23〜33ヶ月:第二乳臼歯

乳歯が生え始める時期には個人差があるため、周りの赤ちゃんと比較して焦る必要はありません。早く生え始める子もいれば、遅い子もいます。心配せずに見守りましょう。

大切なのは、成長に合わせて口腔ケアをすることです。また、乳歯が生え始める時期は赤ちゃんの機嫌が変わりやすくなることがありますが、これは一時的なものなので、優しく見守りましょう。

乳歯が生え始める際のサイン

乳歯が生え始めると、以下のようなサインが見られることがあります。

よだれが増える

乳歯が生え始めると、口の中の歯茎が刺激され、よだれが増えることがあります。よだれかけやタオルを用意して、こまめに口元を拭いてあげると良いでしょう。よだれが増えることで口周りが荒れることもあるので、保湿クリームを使って肌を守ることも大切です。

歯茎が腫れる・赤くなる

乳歯が歯茎を押し上げることで、歯茎が腫れたり赤くなったりすることがあります。この時期は、赤ちゃんが不快感をおぼえることが多いため、優しく対応してあげましょう。

冷たいガーゼなどを使って歯茎を冷やしてあげると、腫れや痛みが和らぐことがあります。また、歯茎を軽くマッサージすることも赤ちゃんの不快感を軽減するのに効果的です。

口に物を入れる

歯茎のかゆみや不快感を和らげるために、口に物を入れることが増えます。この行動は自然な反応であり、赤ちゃんが自分で不快感を和らげようとしている証拠です。

安全で清潔なおもちゃや歯固めを用意し、赤ちゃんが口に入れても安心な環境を整えましょう。特に歯固めは冷蔵庫で冷やしてから与えると、歯茎の痛みを和らげる効果があります。

乳児の口腔ケアはいつから?

乳児の口腔ケアはいつからかイメージ

歯が生えていないうちは積極的に口腔ケアを行う必要はありませんが、乳歯が生え始める前からお口に触れることに慣れておくと、スムーズに歯磨きを始めることができるでしょう。

上述のとおり、6か月頃になると乳歯が生え始めます。乳歯が生えてきたら歯磨きを始めてください。

乳児の口腔ケアの方法

乳児の口腔ケアの方法イメージ

乳児の口腔ケアの方法を時期ごとに解説します。

生後0〜6ヶ月のケア

乳歯が生える前に口腔ケアを行う場合は、清潔で柔らかいガーゼをぬるま湯で湿らせ、赤ちゃんの歯茎や口の中を優しく拭いてあげます。特に授乳後や食事後に行うことで、口腔内の細菌を減らすことが可能です。

初期のケアは、子どもが将来の口腔ケアに慣れるための大切なステップとなります。

生後6〜12ヶ月のケア

乳歯が生え始めたら、赤ちゃん用の柔らかい歯ブラシを使い始めましょう。歯ブラシは小さく、柔らかい毛先のものを選んでください。最初は歯ブラシに慣れることが目的なので、無理せず優しく磨いてあげましょう。

初めての歯磨きは、子どもがリラックスできる環境で行い、楽しい体験として受け入れてもらうことが大切です。

生後12〜18ヶ月のケア

上下の前歯4本が生え揃う時期です。歯と歯の間には汚れが溜まりやすいため、歯ブラシでしっかり磨いてあげましょう。優しく円を描くように磨くことで、歯茎や歯に負担をかけずにケアができます。初めは短時間から始め、徐々に時間を延ばしていくと良いでしょう。

歯磨きの際には、子どもが嫌がらないように、歌を歌ったりお話をしたりして楽しい時間にすることも大切です。親がリラックスした態度で接することで、子どもも安心して歯磨きを受け入れるようになります。

18ヶ月〜2歳のケア

第一乳臼歯が生えてくる時期です。奥歯の溝には汚れが溜まりやすいため、歯ブラシをしっかり当てて磨きましょう。

また、1歳半になると歯科検診があります。歯科医師からのアドバイスを受け、適切な口腔ケア方法を学ぶことで、子どもの歯の健康を守ることができます。

子どもが口腔ケアを嫌がるときの対処法

子どもが口腔ケアを嫌がるときの対処法イメージ

子どもが口腔ケアを嫌がるときは以下の方法で対処してみてください。

好きな音楽をかける

歯磨きを嫌がるときは子どもの好きな音楽をかけるとよいでしょう。リズムに合わせて歯を磨くことで、時間があっという間に過ぎるように感じられます。また、音楽を聴きながらだとリラックスでき、歯磨きに対する抵抗感も減るでしょう。

歯磨きの絵本やアニメを見る

歯磨きをテーマにした絵本やアニメを一緒に見ることで、歯磨きの大切さを学ぶことができ、歯磨きに対する抵抗感を減らすことができるでしょう。キャラクターが歯を磨くシーンを見せることで「自分もやってみたい」と思うようになる場合もあります。

一緒に歯磨きをする

子どもが親と一緒に歯磨きをすることで、歯磨きが特別な時間であると感じられるようになります。

また、親が自分の歯を磨く様子を見せることで、子どもが真似をすることもあるでしょう。親と同じように歯ブラシを動かすことで、自然と正しい歯磨きの方法を身につけることができます。

歯ブラシを子どもに選ばせる

好きな色やキャラクターの歯ブラシを選ばせることで、歯磨きに対する興味や意欲を高めることができます。子どもが自分で選んだものを使うことで、歯磨きが楽しくなり、積極的に取り組めるようになるでしょう。

ポジティブなフィードバックを与える

子どもが歯磨きをうまくできたときには、褒めてあげることが大切です。「上手に磨けたね!」や「とってもきれいになったよ!」など、ポジティブな言葉をかけてあげましょう。

子どもは褒められることで、自信を持ち、次回も頑張ろうという気持ちになります。また、褒めることによって、歯磨きが楽しい経験として記憶されるため、嫌がることが少なくなります。

ご褒美をあげる

歯磨きを頑張ったらご褒美を与えることで、モチベーションが高まる場合があります。例えば、歯磨きカレンダーにシールを貼ることなどです。歯磨きを頑張ってご褒美がもらえると達成感を感じられます。

ご褒美は小さなもので良いので、子どもの歯磨きに対するモチベーションを維持するのに活用しましょう。

まとめ

笑顔の赤ちゃん

乳児の口腔ケアは、将来の歯の健康を保つために非常に重要です。乳歯が生える前からガーゼを使って歯茎を優しく拭くなどしてお口の中に触れることに慣れておけば、スムーズに歯磨きを始められるかもしれません。

生後6ヶ月頃から乳歯が生え始めます。乳歯が生えてきたら、子どものペースに合わせて歯磨きを始めます。特に、歯と歯の間や奥歯の溝には汚れが溜まりやすいため、しっかり歯磨きをしてあげましょう。

子どもが歯磨きを嫌がることもあるかもしれません。そのようなときは、子どもと保護者の方が一緒になって歯磨きをしたり、子どもに歯ブラシを選んでもらったりして、子どもが楽しんで歯磨きができるように工夫しましょう。

お子さまの口腔ケアにお悩みの方は、埼玉県上尾市にある歯医者「とも歯科 矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。