こんにちは。埼玉県上尾市にある歯医者「とも歯科 矯正歯科クリニック」です。
プレオルソ治療は、お子さまの歯並びを改善するための選択肢一つです。
今回は、プレオルソの概要やほかの矯正方法との違い、後戻りしにくい理由を解説します。治療後の後戻りを防ぐための方法もご紹介します。本記事は、お子さまの歯並びを改善するための最善の方法を見つける手助けとなるでしょう。
目次
プレオルソとは?
プレオルソとは、マウスピース型の矯正装置です。歯を直接動かすのではなく、歯並びを悪くしている原因を改善することで、歯並びを整えます。
プレオルソはポリウレタン製の柔らかい素材で、装着感が非常によいとされています。4〜9歳頃のこどもに使用され、治療期間は1年程度です。
大人が使用することは一般的にはありません。大人は顎の成長が止まっているため、プレオルソによる矯正効果を得られないためです。
ほかの矯正方法との違い
プレオルソとほかの矯正方法の違いは、以下のとおりです。
- ワイヤー矯正より痛みが少ない
- 歯型を取る必要がない
- 器具の装着時間が短い
- 歯磨きしやすい
- 金属アレルギーでも装着できる
- 通院回数が少ない
- 将来行う歯列矯正の期間や費用を抑えられる
プレオルソは、柔らかいシリコン素材を使用しているため、装着時の痛みや違和感が少ないです。ワイヤー矯正は装着時に痛みや違和感が強く出る可能性が高いでしょう。
また、プレオルソで使用するマウスピースは既製品なので、歯形を取る必要がありません。ほかの矯正器具と比べて容易に調整できます。プレオルソは熱を加えると形を変えられるため、歯形を取って緻密に調整する必要がないのです。
プレオルソは、就寝中と日中1時間だけ装着する治療法です。
ワイヤー矯正では装置を取り外せないので、見た目を気にするこどもも多いでしょう。マウスピース矯正の場合は1日20時間以上の装着を求められることが多く、自宅以外でも装置を装着しなければなりません。
プレオルソは取り外せるので、歯磨きがしやすく虫歯のリスクを下げられることも、ほかの矯正方法との大きな違いでしょう。金属を一切使用していないため、金属アレルギーがあるこどもでも使用できます。
プレオルソで矯正すると、歯並びに影響を与える癖を改善できる可能性が高いです。将来歯列矯正を行う場合でも、期間や費用を抑えられるでしょう。
プレオルソは、痛みが少ない、通院回数が少ないなど、ほかの矯正方法と比べてお子さまへの負担が少ない治療法といえます。
改善や予防できること
プレオルソの使用で改善・予防できることは、以下のとおりです。
出っ歯、受け口、叢生(乱ぐい歯)、過蓋咬合
プレオルソを使用すると、口周りの筋肉のバランスが整い、舌の位置も正しくなります。理想的な位置に歯が並びやすくなるため、歯列不正を予防できる可能性が高いです。
虫歯や歯肉炎
プレオルソを使用すると、口呼吸から鼻呼吸に改善できます。
口呼吸をしていると、分泌される唾液の量が減るでしょう。唾液には、細菌の繁殖を抑える役割や、口内の汚れを洗い流す役割があります。
口呼吸を改善すると、虫歯や歯肉炎を予防できるのです。
プレオルソを使用することによるメリット
プレオルソを使用することによるメリットは、以下のとおりです。
- 前歯の並びを改善できる
- 噛み合わせが改善されて食事を楽しめる
- 舌をトレーニングすることで悪習癖が改善される
- 口呼吸を鼻呼吸に改善できる
それぞれ詳しく解説します。
前歯の並びを改善できる
プレオルソを使用すると、前歯の歯並びが改善されるでしょう。自信を持って笑顔を見せられるようになるかもしれません。
プレオルソは、顎の成長を促進する効果を期待できる装置です。歯のアーチが広がると、前歯以外の歯並びの改善も期待できるでしょう。
噛み合わせが改善されて食事を楽しめる
噛み合わせが改善されると、食事を楽しめるようになります。プレオルソの使用で口周りの筋肉や舌の位置を調整するので、噛み合わせが改善されるのです。
噛み合わせが整うと、食べ物を効率よく噛めるため、食事の味を感じやすくなるでしょう。硬いものも食べやすくなるので、栄養の偏りも防げます。
舌をトレーニングすることで悪習癖が改善される
プレオルソの使用で、頬や舌の筋肉が鍛えられます。口周りの悪い癖が改善されるので、歯並びが乱れにくくなるでしょう。
口呼吸を鼻呼吸に改善できる
口呼吸の原因として挙げられる、口を閉じていられない状態をプレオルソの使用で改善します。口元の筋肉を鍛えることで、口を閉じやすくするのです。
虫歯や歯肉炎の予防以外にも、口臭予防、睡眠の質向上、免疫力の向上など、口呼吸を鼻呼吸にするメリットは多いです。口呼吸は、口の中が乾燥しやすく細菌も繁殖しやすいため、鼻呼吸よりも口臭が強くなります。
鼻呼吸によって睡眠の質が向上する理由は、いびきが減少するからです。いびきをかいていると、酸素の量が少なくなります。いびきの音で脳が覚醒することもあるでしょう。
また、鼻毛はフィルターの役割を果たしています。菌やウイルスが体内に入ることを防いでいるのです。口呼吸では、菌やウイルスが直接体内に入るため、病気になりやすいのです。
プレオルソ治療は後戻りしにくいのか?
プレオルソ治療は、後戻りしにくいといわれています。歯の位置を直接動かすわけではなく、歯の位置を決める筋肉や舌の動きを改善するからです。歯並びに悪影響を与える原因を根本的に解決するので、治療後も後戻りが少ないといわれています。
しかし、プレオルソの治療で後戻りするケースもあります。治療を途中で辞めたことが原因の場合が多いです。
歯並びが改善された段階で、自己判断でプレオルソ治療を辞めると後戻りの原因になるでしょう。
プレオルソ治療後の後戻りを防ぐための方法
プレオルソの治療後の後戻りを防ぐ方法は、以下のとおりです。
- 歯科医師が指定した期間は器具を使い続ける
- 器具の装着時間を守る
- 治療後はリテーナーを装着する
歯科医師が指定した治療期間と器具の装着時間を守りましょう。自己判断で器具の使用頻度を変えると、後戻りする可能性が高いです。
また、治療後にリテーナーを装着すると後戻りを防げます。整えた口元の筋肉や舌の位置を維持することで、後戻りを防ぐのです。治療後に何も装着せずに過ごすと、後戻りする可能性があるでしょう。
まとめ
プレオルソは、マウスピース型の矯正装置です、歯を直接動かすものではなく、歯並びを悪くしている原因を改善することで間接的に歯並びを整えます。プレオルソでは、口の周りの筋肉や舌の位置を整え、歯並びを悪くする癖を改善します。
歯並びを悪くする根本的な問題を解決するため、プレオルソの治療は後戻りが少ないのです。
しかし、プレオルソの治療後に後戻りするケースもあります。自己判断でプレオルソ治療を中断したことが原因の場合が多いです。歯並びが改善されたからと自己判断で辞めると、後戻りの原因になるでしょう。
歯科医師に指定された期間は、日中1時間と就寝中に器具を使用してください。治療後もリテーナーを装着することで、後戻りのリスクを減らせるでしょう。
プレオルソ治療は、お子さまの歯並びや口元のトラブルを改善するための選択肢の一つです。プレオルソ治療を受けて歯並びが整えば、将来歯列矯正を受ける場合の治療期間や費用を抑えられるでしょう。
今回ご紹介した内容を参考に、お子さまの歯並びを改善する最善の方法を探してください。
プレオルソ治療を検討されている方は、埼玉県上尾市にある歯医者「とも歯科 矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。