歯のコラム

患者さまの質問にお答えします 39 唾液って大事なの?

こんにちは。

上尾市の歯医者 とも歯科矯正歯科クリニック院長の中川です。

先日私の所属しているスタディグループで発表をする機会があったのですが、zoomでの発表でした。

人前で話すことは多いため慣れているんですが、zoomの発表は一人でパソコンの前で話すため、なかなか慣れません汗

やっぱり直接人と顔を合わせてお話しするっていうのは大切ですね^^

 

さて、今回の患者さまからの質問です。

小学3年生の女の子からの質問です。

『先生、つばってなんで出るの?』

すごく鋭い質問ですね。

 

唾液は1日に1リットルから1、5リットルも分泌されると言われています。

唾液にはお口の粘膜の保護や虫歯になりにくいようにしたり、様々な働きがあります。

お口や歯をはじめ、私たちのからだ全体を守っています。

詳しく説明させていただくと、唾液の作用には8つほどあります。

①抗菌作用

②緩衝作用

③洗浄作用

④粘膜修復作用

⑤歯の保護作用

⑥消化作用

⑦潤滑作用

⑧凝集作用

 

 

色々ありますが唾液の働きとして一番恩恵を感じるのは「潤滑作用」です。

これは歯茎や舌、ほっぺたなどの粘膜を保護して動きをスムーズにし、傷つかないようにするものです。

食べたり喋ったりをスムーズにするものですね。

また、食物に含まれるデンプンを糖に変える「消化作用」もよく知られており、ごはんをいっぱい噛むと甘くなるのはこのためです。

さらに、ケガをしたら「ツバをつけておけば治るよ」といわれるのも、唾液に抗菌作用があるためです。

 

食べかすを洗い流してお口に残るのを防ぐ「洗浄作用」や、お口の中の酸性度(PH値)を正常に保って歯が溶けたりするのを防ぐ「緩衝作用」。

唾液に含まれるタンパクで細菌を集める「凝集作用」、細菌をお口の中から排出させる作用など、虫歯や歯周病から歯とお口を守るはたらきもたくさんあります。

また、唾液の糖タンパクにより歯の表面に形成されるペリクルは歯を保護します。

さらにペリクルはお口の粘膜を修復する成分も含んでおり、傷を治す作用もあります。

というように、唾液がないとお口の中は大変なことになってしまうくらい大切な作用をになっています。

なので唾液がたくさん出ると言うことは、すごくいいことなんですね!

 

では唾液はどこで作られるかというと、3つの「唾液腺」というものから作られています。

 

①耳下腺

耳の下にある最も大きい唾液腺で唾液の分泌量は2番目の多さ。さらさらした成分の多い唾液を主に分泌します。

②顎下腺

顎の下にある2番目に大きい唾液腺で唾液の分泌量は最も多いです。さらさらとネバネバのどちらの性質も有した唾液を多く分泌します。

③舌下腺

舌の下にあるサイズも唾液の分泌量も一番少ない唾液腺です。ネバネバの成分を多く含んだ唾液を分泌します。

 

この3つの唾液腺から分泌されるものが混ざってお口の中にでてきます。

 

 

この記事を書いたのは

とも歯科矯正歯科クリニック院長 中川智彦

日本大学歯学部卒業

インビザラインドクター

インビザラインプラチナプロバイダー

シュアスマイルドクター

メイクアライン所属

アライナー矯正CIAO所属

マウスピース矯正スタディーグループDNEX所属

クリンチェックマラソンコース

SAO第1期メンバー

デジタルアライナーオルソドンティクス2020コース

床矯正研究会所属

アストラテックインプラントシムプラントコース

POIインプラントコース取得