歯のコラム

患者さまの質問にお答えします 38 歯の着色が気になる編

こんにちは。

上尾市の歯医者 とも歯科矯正歯科クリニック院長の中川です。

4月ももう半ばを過ぎて、新しい生活も安定してきた頃かなと思います。

私は先日スタッフとディズニーシーにみんなで行ってきて、めちゃくちゃ楽しかったです。

イベントがあると毎日の診療にもハリが出ます!!

 

さて、今回のご質問は

『先生、はの着色が気になるんだけど歯磨きしてても色って着いちゃうの?』

というものです。

歯の着色、気になりますよね。

特に昨今のマスク事情で、マスクを外した時の歯並びや歯の色は気になってしまうところです。

 

 

歯の表面には凹凸があり、そこに飲食物の色素が付着します。それがいわゆる歯の着色です。

また、歯の着色汚れには2つの要因があって、歯の外側(表面)が着色する「外部要因の着色」と歯の内側(歯自体の色)が着色する「内部要因の着色」に分けられます。

外部要因の歯の着色は「ステイン」とよばれる食べ物や飲み物に含まれているポリフェノールやタンニンなどが、唾液の中のタンパク質と結合し汚れとなって歯に付着する事で起こります。

見た目上や舌で触ってみた感じ、ツルツルしている歯ですが、実際は顕微鏡レベルでみると歯には細かい溝や穴がたくさんあります。

そこに着色性のステインやタバコのヤニ、さまざまな着色性のお口の中に入るものが付着し、歯が黄ばんで見えたり黒い色がついて見えるのです。

みなさんがよく召し上がる、コーヒーや紅茶、お茶や赤ワインなどに含まれている渋味の成分(タンニン)は唾液の中のカルシウムや鉄などのイオンと結びつきやすく、いったん歯の表面に沈着してしまうと歯ブラシだけではもうほとんど取ることができないという性質があります。

こうなると我々歯科医療従事者の出番です。

専門的な着色を落とす機械や薬剤を用いて皆さんの歯をきれいにしていきます。

 

また、タバコのヤニ(黄褐色の粘液)はステインよりも歯にくっつく粘着力が強いので歯の表面に付着するともう簡単には落ちません。

粘着力があるので、さらにそこにステインが付着するため黄ばんで見えやすくなります。

もっというとステインだけでなく、虫歯のバイキンや歯周病のバイキンがくっつきやすくなるのでタバコを多く吸われる方は虫歯や歯周病になりやすいと言われています。

 

 

もう一つの『歯の内部的要因による着色』は加齢によって歯の表面の半透明色のエナメル質がすり減り、歯の内部組織の象牙質が見えてくることによるものです。

象牙質は黄色い色をしているので黄ばんだように見えてしまいます。

これは誰にでも起こりうることなのでなかなか加齢による黄ばみはとめられません。

 

 

また虫歯の治療にレジンという詰め物をつめるのですが、そのレジンはプラスチックに近い樹脂なので唾液を吸い、着色性のステイン等も着きやすくなります。

さらに言うと、虫歯の治療で神経を抜いてしまった歯に関しては黒ずんできたりすることもあります。

 

着色にはいろいろな原因がありますが、見た目もよくないのでしっかりケアしましょう。

 

 

 

この記事を書いたのは

とも歯科矯正歯科クリニック院長 中川智彦

日本大学歯学部卒業

インビザラインドクター

インビザラインプラチナプロバイダー

シュアスマイルドクター

メイクアライン所属

アライナー矯正CIAO所属

マウスピース矯正スタディーグループDNEX所属

クリンチェックマラソンコース

SAO第1期メンバー

デジタルアライナーオルソドンティクス2020コース

床矯正研究会所属

アストラテックインプラントシムプラントコース

POIインプラントコース取得