歯のコラム

患者さまからの質問にお答えします 24 うがい薬って使った方がいいの?編

こんにちは。

上尾市の歯医者 とも歯科矯正歯科クリニック院長の中川です。

今回も患者さまからの質問にお答えしていきたいと思います。

今回の質問は、30代女性からの質問です。

「先生、歯磨きは毎日してるけど、よく売ってるモンダミンとかのうがい薬はやった方がいいの?」

という質問です。

 

今は本当にみなさんお口の中のことをよく考えていらっしゃるなと感心します。

以前は歯磨きさえなかなかしてくれない方が多かったですが、今は歯磨きは当たり前、それ以上のケアをされていらっしゃる方が多いですね。

 

 

うがい薬のことを専門用語で、口腔内洗浄液といいます。

これは歯磨きの効果を補う補助的な役割を果たすものです。

口腔内洗浄だけでは口の中の汚れ(プラークや歯石等)は除去できません。

しかし、歯磨きと口腔内洗浄液を組み合わせて使うことで、満点に近い洗浄効果が期待できるものです。

 

 

歯磨き粉と同じように、口腔内洗浄液もたくさんの種類がありますよね。

ミントの爽快感や強い香りがあるものは、それだけで口の中がすっきりした感覚になりますが、実際はそれだけで口の中の汚れが全て除去できることはありません。

口腔内洗浄はあくまで歯磨きの効果を補う、補助的な役割を果たすものです。

口腔内をきれいにするには、やはり歯磨きやデンタルフロスなどの機械的な清掃が必要になります。

なので、患者さまからの質問にお答えすると、「うがい薬はやらないよりは、やったほうがいいですよ」となります。

やはり口の中の掃除は、歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシがメインになると思います。

外出先で歯磨きができなくて、口腔内をそのままにしておくより口腔内洗浄液でうがいしてもらうのは良いと思います。

もちろん口腔内洗浄液は歯磨きの効果を補うものとしては、しっかり効果がありますので、虫歯歯周病予防のために積極的に活用していただくのはおすすめします。

 

口腔内洗浄液には様々な種類ががあり、その効果も厳密にはそれぞれのでことなりますが、配合されている抗菌剤の種類によって2パターンあります。

「イオン系抗菌薬配合」のものと「非イオン系抗菌薬配合」の2種類です。

「イオン系抗菌薬配合」のものは、歯の表面に付着し持続的に抗菌効果を発揮するというメリットがありますが、プラーク等バイオフィルムの中には浸透しにくいというデメリットがあります。

「イオン系抗菌薬配合」のもの・・・ガムデンタルリンス。モンダミン。ネオステリングリーン。コンクール等

 

 

「非イオン系抗菌薬配合」のものは、プラーク等のバイオフィルムに浸透しやすいというメリットがありますが、効果は持続しにくいです。

「非イオン系抗菌薬配合」のもの・・・ポピオンヨード。リステリン等

 

つまり、しっかりとプラーク除去ができている(歯磨きがしっかりできている)ということを前提に、歯の表面の抗菌効果を持続させたいなら「イオン系抗菌薬配合」のモンダミン等。

歯磨きができない外出時や、とりあえずの場合は「非イオン系抗菌薬」のリステリン等が有効ということになります。

 

どちらも味の好み等あると思いますので、使い分けていただけるといいかもしれません。

 

この記事を書いたのは

とも歯科矯正歯科クリニック院長 中川智彦

日本大学歯学部卒業

インビザラインドクター

インビザラインプラチナプロバイダー

シュアスマイルドクター

メイクアライン所属

アライナー矯正CIAO所属

マウスピース矯正スタディーグループDNEX所属

クリンチェックマラソンコース

SAO第1期メンバー

デジタルアライナーオルソドンティクス2020コース

床矯正研究会所属

アストラテックインプラントシムプラントコース

POIインプラントコース取得