歯のコラム

患者さまからの質問にお答えします8 子供の矯正

こんにちは。

 

上尾市の歯医者 とも歯科矯正歯科クリニック院長の中川です。

 

今回も患者さまからのご質問にお答えしようと思います。

 

前回の続きです。『子供の矯正はいつから始めればいいの??』

 

私の答えは『気づいた特に始めるのがベターです』というものでした。

 

今回はじゃあ実際どのような装置を使っていくのかをお話します。

 

今回お話する装置は『プレオルソ』です。

 

プレオルソは専門用語でいうと、筋機能装置というものになります。

 

とっても簡単に言い換えると、「お口周りの筋トレの装置」です。

 

筋トレ??歯を矯正してきれいにしたいんだけど。。。そうですよね!歯を治したいんですよね!

 

でもこの装置、歯をしっかり動かすものじゃないんです。

 

お口の周りの筋肉、舌の筋肉、ほっぺたの筋肉、唇の筋肉等を鍛えて、正しい位置に歯を並べられるようにするものなんです。

 

例として、舌の筋肉についてお話しますね。

 

みなさん、舌は口の中でどこにあるのが正常なのかご存知でしょうか。

 

舌は下顎にあるから下の前歯の裏側?実はそれは低位舌といって、よろしくない舌の位置です。

 

舌の位置の正解は、「スポット」とよばれる場所です。

 

「スポット」とは上の顎の前歯の少し後ろあたりです。前歯の歯の裏側には舌の先はつきません。

 

このスポットと言われる部分に舌の先を常につけていることだけで歯並びはすごくよくなったりします。

 

舌は筋肉のかたまりなので、正しい位置に舌が位置し、舌の筋肉で歯を押すことできれいなアーチに歯が自然に動いてくるのです。

 

近年のお子様はこの舌の位置が正しいスポットに置けていることが少なくなっています。

 

常に舌の先が上下の前歯に当たっていたり、上顎に舌をつけずに下顎に置いたままだったりすると舌の筋肉の力がうまく歯に伝わらずガチャガチャの歯並びになってしまうことが多いです。

 

 

舌をぴったりスポットにくっ付け、舌の筋肉が上顎の歯全体に広がることが重要です。

 

 

 

これをしっかりと意識して生活するだけでも、高額な矯正器具をつけなくても自然に歯並びがよくなってくることもあります。

 

このように筋肉を鍛えるだけでも、歯をギュッと掴んで動かす(矯正)しなくても自分の筋肉の力だけでよくなってくるんですが、この筋肉の力をつけるのをサポートするのが『プレオルソ』です。

 

 

この装置は日中1.2時間と、就寝中の使用が必要です。比較的装着時間が短いので、矯正が初めてのお子様でも無理なく始める事が可能です。

 

装置自体は柔らかいシリコン製なので、痛みもほとんどありません。

 

実際にプレオルソ矯正を始める年齢としては5歳くらいからをおすすめしております。

 

プレオルソに関して、ご質問等あればなんでもご相談ください。

 

子供の歯並びについて気になっている、いつから始めればいいの、どんな装置がいいの、等お子様の歯並びはお母様、お父様のとても気になる所だと思います。

 

お子様の未来のために、私たちにサポートをさせてくだい。

 

みなさまのご来院お待ちしております。