こんにちは。
上尾市の歯医者 とも歯科矯正歯科クリニック院長の中川です。
みなさまのお口の中にある歯、毎日見ていると思いますが実際の歯の本数をご存知でしょうか。
答えは大人の歯と言われる永久歯の数は28本です。上下左右の親知らずを含めると32本になります。
ちなみにお子様の歯の乳歯は全部で20本です。
みなさんなかなかちゃんと数えたことはないと思いますので、思っていたより多く感じたのではないでしょうか。
ご自身の体のことですが、歯の本数を意識したことがある方は少ないので驚かれることは多いです。
それでは、次にはの寿命をご存知でしょうか。
『永久歯というぐらいだから、体の寿命と同じくらいもつのかな?』
『いやいや、でも入れ歯になることもあるし、そうでもないのかな』
『私の知り合いは50歳くらいで総入れ歯の人がいた・・・』
色々あると思います。
それでは正解を発表します。
実は日本人の歯は70歳過ぎに平均で約半分になり、80歳を過ぎると12本にまで減るという統計が出ています。
もちろん、70歳を過ぎても1本も抜けてない方もいれば、逆に総入れ歯になるほど全ての歯が抜けてしまっている方もいらっしゃいます。
これはあくまで平均値です。
ただこう聞いても、やっぱり実際にはそんなに歯を失うなんて想像できない方が多いです。
なぜでしょうか。
理由は、多くの人が45歳くらいまでは歯をあまり失わないからです。
それまでほとんどの方は虫歯の治療をすることはあっても、歯を失うほどの状況にならないことが多いです。
初めて歯を失うのは45歳頃が多いです。
じゃあ45歳頃から気をつけていけばいいか!と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
どうして落とし穴なのか?
それは45歳頃まで歯を失うことが少ないために、多くの人が自分は「それほど悪くなくてこのまま歯を失うことはないんじゃないかな」と思ってしまうためです。
でも、本当に怖いのはここからです。
それまで至って健康だと思っていたのに45歳を過ぎたあたりに虫歯や歯周病で歯を1本失います。
するとそこから歯は急速に失われていく方向に向かいます。
数年後にまた1本失い、そしてまた1本・・・
どんどん自分の歯が失われていくことになります。
今まではずっと歯があると思っていたのに、少しずつ歯を失っていきます。とても怖いですよね。
でもほとんどの患者さまが「若い頃は歯を失うなんて考えられなかった」「歯がない自分は想像していなかった」とおっしゃいます。
では、どうしてそのような現象が起こるのでしょうか。
・突然甘いものを大量に食べだした?
・忙しくなって歯磨きをしっかりやらなくなってしまった?
・加齢に伴ってしかたのないこと?
何が原因なのでしょうか。
先ほど45歳くらいから歯が抜け始めるとお話ししましたが、実は歯が抜ける要因は20〜30代から始まっているのです。
えー??でも20代も30代も特に歯がグラグラしたりとか噛めないとかは感じませんでしたよ。
↑とってもよくわかります。そうですよね。体感的には若い頃は何も感じないと思います。でも何も対策を講じないでいると少しずつ抜歯に近づいているのです。
その抜歯に一歩一歩近づいている原因をお伝えします。
抜歯に至る原因の1つとして、虫歯と治療の関係性があります。
虫歯になると削って治療をして治しますよね。それはもちろん大切なことです。
でもなぜそれが原因になるのでしょう。実は削って詰める治療には1つ大きな問題があるのです。
それは治療をしても、元の健康な状態には戻っていないという事実です。
「治療したのに治っていないってどういうこと?治療ミス??」
びっくりしちゃいますよね。いえいえ、ちゃんと虫歯の治療はできています。
痛みがあった歯も治療をすれば痛みがなくなりますよね。
では「元の健康な状態に戻っていない」というのは一体どういうことなのでしょうか。
>>>>>>>>>>この続きは次回のブログでお話します!