こんにちは。
上尾市の歯医者 とも歯科矯正歯科クリニック院長の中川です。
今回も患者さまから頂いたご質問にお答えしていきたいと思います。
今回の質問はこちら!『先生、妻に寝てる時の歯ぎしりがうるさいって言われたんだけど、ほっておいて大丈夫かな?』
50代男性からの質問です。
歯ぎしりを気にされている方は驚くほど多いです。
そもそも歯ぎしりはばぜ起こるのでしょうか。
実はまだ直接的な原因は解明されていません。
一般的にはストレスが原因と考えられ、噛み締めることでストレスを解消していると言われています。
集中している時に無意識に噛み込んでいることもありますよね。
通常、人と話さない時や寝ている時、何もしていない時の上下の歯は少しだけ離れていて空隙があります。
これが歯にストレスのない状態です。
この状態で、歯と歯の周りの組織(歯茎や骨)を休ませているのです。
この空隙を「安静位空隙」といいます。
しかし、食いしばりや歯ぎしりのクセがある人はこの「安静位空隙」の時間が極端に少ないため歯にダメージが及びます。
歯と歯がくっついている(当たっている)時間は1日に15分が適正と言われています。
寝ている時に食いしばっていたら歯と歯が当たっている時間は6時間以上に及びます。
それでは歯がすり減り、顎を動かしている筋肉が疲れてしまうわけですよね。
歯ぎしりを放っておくと、せっかく治療した歯の詰め物が欠けたり、外れてしまったりします。
また歯がすり減ったり、摩耗したりもしてきます。
歯ぎしりの力が強い人は歯が割れてしまうこともあります。
歯だけでなく、歯を支える骨にもダメージがいき、健康な歯であっても歯ぎしりを繰り返すことにより歯がグラグラ揺れてくることもあります。
歯周病で骨が溶けたりしている方は、歯ぎしりが強いとどんどん骨を弱くしていってしまう怖いものであります。
歯ぎしりや食いしばりは自覚症状がない方も多くいらっしゃいます。
寝ている間大きな『ギリギリ・・・』という音を立てた歯ぎしりであれば、ご家族やパートナーの方が気づくことが多いですが、ご自身で自覚できることは少ないと思います。
ましてや一人暮らし等であれば、歯軋りに気づいて指摘してくれることはないかもしれません。
また、日中仕事に集中していたり、勉強に集中していたりする中で知らずに食いしばっている癖のある方もいらっしゃいます。
歯ぎしりは大きく3つの種類に分かれますのでご自身がどのタイプになるのかを確認していただけるとわかりやすいです。
・・・と思いましたが文字数の都合により、次回のブログにこの続きを掲載させてください。
次回は歯ぎしりの3つのタイプについてお話しします。