こんにちは。上尾市の歯医者 とも歯科矯正歯科クリニック院長の中川です。
先日、当院が力を入れているマウスピース矯正、インビザラインのセミナーが開催されて参加してきました。
半年のコースの最終日だったのですが、インビザラインの世界的権威の佐本先生が主催されたセミナーでした。
佐本先生はインビザラインの講演を日本だけでなく全世界で行っており、私にとっては神様のような存在です。
色々な話が聞けたので、これからの診療に活かせればと思っています。
さて、今回は小児矯正を始めたいけど、うちの子ちゃんとできるか心配。とよくご質問をいただくのでそちらについてお話しできればと思います。
<1. 小児矯正とは>
小児矯正は、成長期における歯並びや咬合の問題を改善するための歯科治療法です。
子供の歯並びや咬合に異常がある場合、早期に治療を開始することで将来の歯の健康や顔のバランスを改善することができます。
小児矯正にはさまざまな装置が使用されますが、一部の親御さまは我が子が装置をちゃんと装着できるか心配になることがあります。
<2. 小児矯正の装置の種類>
小児矯正の治療に使用される装置には、以下のような種類があります。
2.1 ブラケット矯正装置
ブラケット矯正装置は、歯に装着される小さなブラケット(ボタンのようなもの)とワイヤーで構成されています。
ブラケットは歯の表面に取り付けられ、ワイヤーによって歯の位置を制御します。
この矯正装置は、歯に固定されるので取り外しをすることはありません。
2.2 床矯正装置、プレオルソ装置
床矯正装置、プレオルソ装置は1日の装着時間が8時間から14時間ほどになります。
就寝中に使用することがメインなので、装着する前に歯磨きをして装着することが大切です。
この装置は取り外しができる装置です。
2.3 透明なマウスピース矯正
透明なマウスピース矯正は、プラスチック製のマウスピースを使用して歯の移動を行う治療法です。
マウスピースはカスタムメイドされ、歯に合わせて作られます。
この装置は取り外し可能であり、食事や歯磨きの際に一時的に外すことができます。
<3. 装置を装着する際の心配事>
小児矯正の装置をちゃんと装着できるか心配する理由として、以下に考慮すべきポイントをまとめます。
3.1 装着の適応性
お子さまは新しい装置を装着することに慣れるまで時間がかかる場合があります。
初めて装置をつけるときに違和感や不快感を感じることがありますが、時間が経つにつれて慣れていきます。
お子さまには装置を装着することの重要性や治療の目的について理解を促すことが重要です。
3.2 装置のメンテナンス
小児矯正の装置は定期的なメンテナンスが必要です。
ブラケット矯正装置では、食事の後に歯をきちんと清掃する必要があります。
マウスピース矯正や床矯正、プレオルソ装置では、マウスピース自体を清潔に保つことが重要です。
子供に適切な歯磨きやメンテナンスの方法を指導し、サポートすることが必要です。
3.3 装着時間の維持
小児矯正の装置は、指示された時間に装着することで効果が発揮されます。
しかし、子供は遊びやスポーツ、特に口を使う活動中に装置を外したくなることが多いです。
装置をきちんと装着している時間を維持するために、子供と共に協力し、装着時間のルーティンを作り上げることが重要です。
<4. 子供のモチベーションとサポート>
お子さまが装置をちゃんと装着することに対するモチベーションを高めるために、以下のサポートが役立ちます。
4.1 コミュニケーションと理解
お子さまと十分なコミュニケーションを取り、小児矯正の治療目的や長期的なメリットについて理解を深めることが重要です。
おこさまに治療の意義や自身の歯の健康への貢献を説明し、共感とサポートを提供します。
4.2 報酬や目標設定
子供のモチベーションを高めるために、装着時間やメンテナンスの実績に応じて報酬や目標を設定することが効果的です。
例えば、毎日装着時間が達成された場合には小さなご褒美を与えたり、治療の進捗に応じて目標を設定して達成感を得るようにします。
4.3 歯科医師と歯科衛生士との連携
歯科医師や歯科衛生士との連携も重要です。
定期的な診察や調整に子供を連れて行き、進捗や疑問点を共有しましょう。
医師や専門家が子供に対して励ましやアドバイスを提供することで、モチベーションを維持しやすくなります。
4.4 同年代の他の子供たちとの交流
同じような治療を受けている他の子供たちとの交流も有益です。
支援グループやコミュニティに参加し、お互いに励まし合い、経験やアドバイスを共有することで、子供はモチベーションを高めることができます。
<まとめ>
小児矯正の装置をちゃんと装着できるか心配するのは理解できますが、適切なサポートとモチベーションを高める方法を活用することで、子供の治療を円滑に進めることができます。
子供とのコミュニケーションや目標設定、歯科医師や専門家との連携、他の子供たちとの交流などを通じて、子供の意欲と協力を促しましょう。
定期的な診察やメンテナンスを継続し、正しい装着とメンテナンスの習慣を身につけることで、小児矯正の治療の成果を最大限に引き出すことができます。
この記事を書いたのは
とも歯科矯正歯科クリニック院長 中川智彦
日本大学歯学部卒業
インビザラインドクター
インビザラインプラチナプロバイダー
シュアスマイルドクター
メイクアライン所属
アライナー矯正CIAO所属
マウスピース矯正スタディーグループDNEX所属
クリンチェックマラソンコース
SAO第1期メンバー
デジタルアライナーオルソドンティクス2020コース
床矯正研究会所属
アストラテックインプラントシムプラントコース
POIインプラントコース取得