こんにちは。上尾市の歯医者 とも歯科矯正歯科クリニック院長の中川です。
今日は息子の通っている小学校の卒業式で卒業式がありました。
息子は小2なので卒業するわけではないですが、いつもと違う晴れ着やスーツを着た6年生の生徒さんが誇らしげに登校している姿を見て、すごく微笑ましかったです。
さて、今回の患者さまからの質問です。
50代女性の方からの質問です。
『先生、最近歯磨きすると歯茎から血が出るんですが、このままで大丈夫?』とのことでした。
お口の中の病気には2種類あります。
「歯」の病気と「歯じゃないもの」の病気です。
「歯」の病気が虫歯です。
「歯じゃないもの」の病気が歯周病、歯槽膿漏、軽度なものを歯肉炎といいます。
歯垢を歯磨きでしっかりと除去できていないと、歯と歯茎の隙間に付着しつづけてしまい歯周ポケットに溜まります。
歯垢は細菌の塊なので、放っておくと細菌が毒素を出して歯茎を刺激し、炎症を起こして出血します。
これが歯肉炎です。
これがもっと進んでしまうと骨を溶かしてしまう「歯周病」になります。
歯周病には、症状が悪化するごとに段階があります。
初期段階を「歯肉炎」と呼び歯茎に限局して炎症が起こるのみで、出血などの症状があります。
歯肉炎が進行すると「軽度歯周炎」になり、骨に細菌が入ってしまった状態です。
そのままにしておくと「中等度歯周炎」になり、痛みを伴います。なので歯ブラシがおっくうになりプラークを除去できないため症状はさらに悪化してしまいます。
さらに進行した「重度歯周炎」になるとかなり内部の骨にまで細菌が達し、骨がどんどん溶けてきます。
やがて歯がグラついてきて、最終的には抜けてしまいます。
また歯周病が進むと出血に加え、膿も出てきます。
こうなると口臭もひどくなってきます。
歯茎の炎症が進むと歯肉はやせてしまい、歯が相対的に長くなってしまい見た目も悪くなってしまいます。
また歯周病は悪化すると歯だけの病気にとどまらなくなります。
歯周病菌の出す毒素が、血管や気管を通して全身に巡り全身疾患の原因になります。
持病があるのならその持病の悪化の原因にもなってしまいます。
糖尿病とは密接な関係があり、歯周病の進行と糖尿病の進行は加速度的に進んでしまいます。
歯周病をケアすることにより糖尿病の症状の改善にもつながることは研究結果として証明されています。
出血が歯茎からあるということは、歯周病になっている可能性がありますので、早めのケアと、毎日の歯ブラシを強く薦めます。
歯周病は全身疾患の大きな原因となることもあるので、質の良い人生を送るためにもぜひ歯の健康もお守りください。
この記事を書いたのは
とも歯科矯正歯科クリニック院長 中川智彦
日本大学歯学部卒業
インビザラインドクター
インビザラインプラチナプロバイダー
シュアスマイルドクター
メイクアライン所属
アライナー矯正CIAO所属
マウスピース矯正スタディーグループDNEX所属
クリンチェックマラソンコース
SAO第1期メンバー
デジタルアライナーオルソドンティクス2020コース
床矯正研究会所属
アストラテックインプラントシムプラントコース
POIインプラントコース取得