こんにちは。
上尾市の歯医者 とも歯科矯正歯科クリニック院長の中川です。
2月ももう終わりですね。最近はあったかくなってきて春が近づいている感じがします!
さて、今回は前回の続きで『歯並びと脳』の関係についてお話しします。
最近YouTubeをはじめました。
まだまだコンテンツは少ないですが、少しづつ増やしていきます。
当院のチャンネルはこちらhttps://youtu.be/lzG6hxlYTnw
前回までは歯と脳との絶対的な距離の近さと、歯の中の神経は直接脳とつながっているんだよというお話をしました。
今回はその続きです。
まずはこの図をみてください。
これは歯と歯が埋まっている骨や歯ぐきの断面図です。
この中で今回重要になるのが『歯根膜』と『歯髄』です。
『歯根膜』とは歯を支える骨と歯をつなぐ、0.5ミリほどの薄い膜です。
『歯髄』とは歯の中を通っている血管やリンパ管、神経の総称です。
今回はこの二つの器官が非常に重要になるので、覚えておいてください。
さて、『歯根膜』と『歯髄』は脳から出ている大きな神経の一つ三叉神経というものに直接つながっています。
食事の際に歯と歯が当たって噛む(咀嚼する)んですが、噛む力を『歯根膜』が受け止めてその刺激を『歯髄』に伝達し、その刺激が三叉神経につながり、刺激を脳に伝達します。
噛む刺激が脳に伝わることで、脳は活性化をしていくんですね。
神経刺激の伝達だけではなく、血流にも影響しています。
先ほど申し上げましたが『歯髄』には血管やリンパ管も通っており、同じく噛むこと(咀嚼すること)で『歯根膜』がグッと押されるのですが、その際に『歯根膜』が押されてポンプの役割をはたし、『歯髄』の中を通っている血液を脳に運びます。
その際に一噛みごとに3.5ミリリットルの血液が脳に運ばれると言われています。
脳の表面を張り巡っている毛細血管にその血液が運ばれ、脳に栄養を送っているんですね。
ここまでで噛むことで脳が活性化し、脳への栄養エネルギーを送っているのが分かっていただけたのではないかと思います。
しっかり噛めることは脳の発育と維持にとても重要なんですね。
噛めることは脳の発育に良いことをわかっていただいた上で、『歯並び』と『脳の発育』についてお話ししたいと思います。
上の図を見てもらうと分かるかもしれませんが、歯並びがあまりうまくいっていないと、噛む力が色々な方向に逃げてしまい、正しく信号が伝わりません。
逆に歯並びが綺麗に並んでいると、信号が奥歯から順々に伝わり正しい信号が脳に送られ、最大限に脳に栄養が行き渡るというものです。
今回のお話は少し難しかったかもしれないですが、実は矯正治療のすごく大切な部分になります。
この話をされる方は少ないと思いますが、ぜひ参考になさってください。
この記事を書いたのは
とも歯科矯正歯科クリニック院長 中川智彦
日本大学歯学部卒業
インビザラインドクター
インビザラインプラチナプロバイダー
シュアスマイルドクター
メイクアライン所属
アライナー矯正CIAO所属
マウスピース矯正スタディーグループDNEX所属
クリンチェックマラソンコース
SAO第1期メンバー
デジタルアライナーオルソドンティクス2020コース
床矯正研究会所属
アストラテックインプラントシムプラントコース
POIインプラントコース取得